
カニの贈り物を検討するとき、値段が高いものほど良いカニのように思えますよね。
しかし、実はもっと確実にカニのランクがわかる指標があるんです。
これを知っているだけで、贈り物に適したカニかどうかひと目でわかるようになりますよ。
購入しようとしているカニに「堅カニ」と書かれていれば、ランクとして最上位に位置しているカニです。
目上の方への贈り物として選んでも、まず間違いありません。
堅カニとは脱皮してから時間の経っているカニのことで、身が詰まっている証拠です。
甲羅も固くなっていて、かにみそも格段に美味しいそうです。
もちろん価格も最上位です。
高級な料亭やレストランでカニが出てきたら、十中八九硬カニでしょう。
さて、店頭で購入する場合など、堅カニかどうか見分けが難しい場合の見分け方があります。
それは、カニビルの卵が甲羅についている場合です。
カニビルはヒルの仲間で、その卵は黒い点々のように見えます。
硬いところにしか卵を産めない生物で、堅カニにしか付かないのです。
決して見た目は良くないですが、味は保証されたようなものでしょう。
甲羅に卵を産んでいるだけなので、カニの中身には一切影響はありません。
ただし、稀に堅カニでないカニにも偶然付いていることがあるようです。
あくまでも、ひとつの指標として見てみてくださいね。
若カニというと年齢が若いカニと思われそうですが、そうではありません。
脱皮してから時間の経っている堅カニに対して、脱皮してから間もないカニのことを「若カニ」と呼びます。
堅カニまであと一歩のランクとされていて、価格も少し安めとなっています。
それでも贈答用でも充分美味しく頂けるカニとされています。
触ると甲羅が柔らかいので、堅カニとの違いはすぐに分かるそうですよ。
スーパーでも、少し高い値段でこのランクのカニが売られている場合があります。
堅カニは、自宅用に買うには手が出しづらい価格かと思います。
自宅で美味しいカニを食べたい時には、若カニがちょうど良いかもしれませんね。
堅カニと若カニの間には、実はさらに細かいランク付けがされています。
上質なものから順に、堅カニ・若上極カニ・若上カニ・若カニとなっています。
ネットなどで購入する際、店員の方に聞くことが出来ないので不安ですよね。そんなときは、若カニ以上の表記がされているカニを探してみましょう。
逆に、何も表記がされていないカニは、慎重に購入しましょう。
質を売りにしているサイトの場合は、見出しに大きくカニのランクを記載しているところが多いです。
検索して絞り込んでしまっても良いかもしれませんね。
それにしても、カニにこんなに細かいランク付けがされているなんて、驚きですね。
贈り物には適さない、お手頃な値段のカニにも名前があります。
それが、脱皮カニです。
脱皮したてのカニのことで、若カニよりもさらに下のランクに位置付けられています。
スーパーに売っている切り身のカニや、カニカマなどの加工品になっています。
また、堅カニや若カニを売っているお店でも、訳あり品として脱皮カニが売られていることもあるようです。
脱皮にはすごくエネルギーを使うので、身がスカスカになってしまうそうです。
大きくなるためにカニが体を張っているということですね。
大事なことではありますが、食べるには少し時間を空けた方が良いようです。
最上位の堅カニの中でも、身の詰まり方によってさらにランク付けがされています。
1特から4特まであり、数字の大きい方が上質なカニとされています。
漁業組合の方がカニを見て決めているそうで、信頼できますよね。
堅カニの4特となるとほとんど出回っておらず、高級店でも滅多にお目にかかれない代物だそうです。
お肉で例えると、和牛のA5ランクといったところでしょうか。
一生に一度は食べてみたいですね。