
カニカニ詐欺をご存知ですか?
今回は、カニ好きには大変許せない、「カニカニ詐欺」について記事にしていきたいと思います。
一時期世間を賑わせた、オレオレ詐欺。
お年寄りを狙って「オレだよ、オレ」と孫を装い、金銭を騙し取る詐欺ですね。
当時かなり話題になったため、今はもう騙される方も少なくなったのではないでしょうか。
では、カニカニ詐欺はご存知ですか?嘘のようなネーミングですが、実は横行しているんです。
国民生活センターの報告によると、2009年にはなんと2611件もの件数が発生したそうです。
なかでもお年寄りを狙った案件が多く、その非道さが伺えます。
手口の例として、以下のようなケースがあります。
突然電話が来てこのような事を言われます。
プレゼントを差し上げます!といった内容から入るケースです。
お得だと思って話を進めていくと、カニの購入契約の話になっているのです。
冒頭にお得な話をされてしまうと、ついつい気が緩んでしまいますよね。
そして、住所を訪ねてその住所先に代金引換えで送ってきます。
年配の方だと、戸惑ってしまい支払ってしまうのです。
自宅の電話から、アンケートと評し掛かってきます。
内容は、魚介類では何が好きですか?カニは好きですか?
といった雑談から広がるケースです。
アンケートや雑談だと思っていたら勝手に魚を送り付けられるようなケースもあります。
高額になりやすいカニが選ばれることが多いですが、ウニやイセエビなどもあるようです。
こういったケースは決済方法を代金引換えで指定してくるので、払わざるを得なくなってしまいます。
自分が頼んだものではなくても家族内の誰かが頼んだものと勘違いしてしまい払う人も多いようです。
こちらも電話で突然かかってきます。
夫の同級生と名乗り、話の流れで勝手に契約を結び付けるケースもあるようです。
本来であれば、妻に約束を取り付けるのはおかしいと気付くと思います。
夫婦の信頼関係を逆手に取った、悪質極まりない詐欺ですね。
ほかにも、詐欺には至っていないケースもあります。
不審に思いしっかりとカニは不要だと断ったところ、ひどい言葉で恫喝されたというのです。
このように、カニカニ詐欺はさまざまな手口で行われているのです。
こんなにもひどいカニカニ詐欺、自分も周囲も引っかかりたくないですよね。
対策としては、以下のような方法が推奨されています。
まずは必要でないものを断る勇気が大事です。
必要でないのに、食べるかもしれない、お得かもしれないとスキを見せてはいけません。
カニカニ詐欺の業者は、そのスキに付け込んでさらにお得な話を持ってきます。
そうなってはさらに断りづらくなり、悪循環です。
なお、勧誘に対して一度でも断れば、その後の勧誘は法律で禁止となっています。
特定商取引法という法律です。
これをわかっていれば、しつこさに悩まされることもありませんね。
電話勧誘での販売でも、契約書面があるはずです。
必ず貰うようにしましょう。
ほかにも、話した内容と違うものが送られてきたり、価格を契約後に伝えてきたりする場合があります。
これらについても、契約前にきっちり確認しましょう。
また、悪質な業者は社名や連絡先を名乗らない場合がほとんどです。
まずはどんな契約でも、どこの誰と結んだのかをはっきりさせる習慣が必要ですね。
注意したいのが、北海道の水産業者を装って電話を掛けてくる場合があるということです。
なんと、実在する業者を名乗るとんでもない業者もいるそうです。
カニが美味しい北海道からの電話だと思うと、欲も出てきてしまいますよね。
しかし、もしかしたら実際は隣町から掛けているだけの詐欺業者かもしれませんよ。
いきなりカニカニ詐欺の電話が来ると誰でも焦ってしまいます。
普段と違い冷静な判断が出来ないかもしれません。
だからこそ、自分一人で決定するのではなく、周りに相談しましょう。
オレオレ詐欺もそうですが、誰かに相談することで回避できることは多いです。
運悪く代理引きで引き取ってしまった。
そんなときはどうすれば良いのでしょうか?
それは、
1・消費者センターに相談
2・クーリングオフ
まずは、消費者センターに相談しましょう。
良い解決方法をすばやく教えてくれるでしょう。
届いてしまった場合、受け取った方にはクーリングオフの権利が発生します。
法的に保護されている権利なので、相手が悪質業者でも適用されます。
また、電話の時点で承諾していない場合、そもそも受け取る義務が発生しません。
もちろん代金支払いの必要もありません。
自信を持って受け取り拒否しましょう。
ここで受け取りと支払いを行ってしまうと、取り返しがつかなくなる可能性が高いです。
たとえば代金を取り返そうと動くとします。
しかし、その時点で、まともに連絡を取ることができる悪質業者はほとんどいません。
まずは、家に届く荷物を家族全員で把握しておくなど、頼んでいないものを受け取らない工夫が必要ですね。